駅近マンション住人のひとりごと

世界中のレシピをつくること。思ったこと、日々の暮らし。

ランカウイ島にて

 

お題「これまで生きてきて「死ぬかと思った」瞬間はありますか?身体的なものでも精神的なものでも」

 

観光地として人気が出始めたころの

ランカウイ島に行って、

渡し船のようなエンジンがついているだけの

船に乗り、

小島ツアーのようなものに参加した。

www.tourismmalaysia.or.jp

私と友人、後ろに言葉の通じない船頭おじさん

の3人でツアーが始まり、

水上に立っている民家にサービスで

よってくれたりして

ツアーが終わろうとしたところ

滝のようなスコールが降り出した。

波が大きくなり右へ左へ揺れ、

波の壁が船の周りにできるほどになった。

怖くて声が出ず、後ろの船頭さんを見ると、

南国の人特有ののんびり笑顔の顔が

まじめな顔になっているので、

余計怖くなり友人と固まっていた。

船は波のほうへ向かっていくように

向きを変えたので、

おじさんが頭がおかしくなったのかと思い

本気で死をかんがえた。

私たちに保険がかかっているのかとも…

このぼろ船で死ぬのかとただ黙って目をつぶり

何かが起こるのを待っていた。

しばらくして後ろのおじさんが突然笑いだした。

想像だけど、助かったぜみたいなことをマレー語でもごもごいっていて

途端に波がおさまり嘘みたいに晴れだした。

あの時が今までで一番死ぬかと思った時だと思う。

救命胴衣も前の止める部分が壊れていたし。

ゆるーい感じの適当なツアー会社だったので

もし流されていたら、

なかったことにされていたかもね

なんて話しながら帰国した。